いなかの道路わきに小さなマウンドがあり、その周囲には環濠の痕跡がある。一部は今でも水がたまり、水草が水面をおおっている。つまりここには石造構造物があったはずだ。 しかし今はそこにはなにもない。わずかに基礎となる部分に砂岩のブロックが残っているだけだ。それも建設当時のものかどうかは見ただけではなんともいえない。 なにを言いたいかと問われれば、それはつまり、残っている有名な遺跡はいわば奇跡であって、かつて何千も建設されたであろう石造あるいはレンガ造の宗教的建築物のほとんどは今、このマウンドのような状態にあるということだ。要するにほぼなにも残っていない。。 消えたクメール遺跡を訪ねるということは想像力で見えないものを見る行為だといえるが、ここでも恣意的な想像力はほとんど無意味だということを理解すべきだ。
by cambodiablog
| 2007-10-13 22:34
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